MetaなVirtualは,Virtual Conferenceを救うか?

-Sat, Apr 25, 2020-

「学会は, 永遠に姿を変えた」?

COVID-19の影響で,世界各国・様々な分野の学会が中止・もしくはオンライン開催となっている. VRやHCI分野でのオンサイト学会中止は 特にデモの発表が必須な触覚・タンジブル関係の分野に致命的な打撃を与えかねない

オンラインでデモを開催するとなったとして,物を触っている際の絶妙な体験を離れた人のために伝えるためにはどういった工夫が必要なのか.例えば,「指先にこんな力が加わっていますよ」ということを示すための矢印(ベクトル?),みたいなものもあるかもしれないが,個人的には情報可視化の域を超えない気がする(なぜ?→ここでのゴールは体験の可視化だから)

「白猫プロジェクト」というコロプラ社の開発したスマホゲームに,「ぷにコン」という疑似触覚を用いたインタフェースが採用されている(一時期,任天堂の権利を侵害したとして広く話題になった→DSのゲームで同様のインタフェースがあった.厳密には異なると思うけど・・・).「あたかもぷにぷにした触覚を触っているように感じさせる」視覚的刺激=疑似触覚(Pseudo-haptics)を利用したものだが,このインタフェースは実はゲーム配信をした際にも,視聴者に同様に触体験が届く

Meta-Virtual

バーチャルリアリティの永遠の課題は「あたかも◯◯したように感じさせられる」体験の設計 であり,それはそのままそっくり,Virtualの定義を与える.学会でのバーチャルリアリティ・デモは,実際に学会会場でHMDをかぶってもらって,あたかも◯◯したかのように感じてもらって,自らの研究の意義を伝えてきた.しかし今後数年間は,思うようにデモをできなくなるだろうし,今後永遠に学会そのものの形が変わってしまうことも考えられる(環境問題もしかり).

つまり,あるバーチャルな体験を,リモートでさらに体験したかのように感じられる,メタ・バーチャル が必要,ということになるのではないか.そういう意味で「ぷにコン」はよくできているなぁと思う.今,YoutubeにはUSJやら鼠の王国のライドをそのまま動画にしたものまでも転がっており,再生数を無駄に稼ぎ,コンテンツとして消費され,ゴミの山と化している.「目で見て消費されるだけの体験」と,「体験として心に残り続ける,メタ・バーチャル」との差別化が求められている・・・気がする.